金井重@地平線通信&chiheisen.net

俳句・全

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▼The Chiheisen News 96-3/南米旅行中の金井シゲさんから、地平線ポストへ

雲動き ぬっと顔出す 神の主座

はたはたと 風語で話す 夏をゆく

▼1996年6月の地平線通信/金井重さんから…96/5/25…エクアドル発

夏の雲 イルカのむれと 泳ぎけり

人族に 戻る我はむ イルカあり

人族を 忘れてイルカと 泳ぎけり

▼1996年12月の地平線通信/1冊に134冊 この珍本の名前は? パートI

キコキコと 自転車をこぐ 小春みち

▼1997年12月の地平線通信/金井重さんから…97.11.24/スリナム

油照り 茶色の海の 風は秋

貝もなし 茶色の潮の 引きし浜

▼The Chiheisen News 99-08/金井重とその仲間達展、大宮市で開催

手拍子の 五百漢や 花の庭

夏草や やせ馬の仔も やせてあり

木の実降る 女体神社の 白うさぎ

戦後史の 紅きスクラム 春の月

舞い降りる オーロラの裾 我が真上

黒うさぎ メレンゲおどる 良夜かな

うちなーや うすむらさきの 芋を喰う

とうきび畑 バスよろよろと グァテマラへ

春泥の 重きをこすり 「ごめんなせ」

指まげて 生うにすヽる 海すヽる

黒猫 のそのそ歩く 小六月

誘いし イルカを追いて もぐりけり

▼2000年3月の地平線通信/鷲囲む国際村の淑気かな

鷲囲む 国際村の 淑気かな

太郎月きりヽ 鷲の目 茶色の目

▼2001年6月の地平線通信/河野兵市さんはの告別式(編集部)

しんしんと 深きクレバス 白夜かな

クレバスの 深き眠りや 虎が涙

▼2002年2月の地平線通信/金井重さんから…2002.1.31/ヌアクショット

やみ世から たいこひびかす おどりかな

▼2003年02月の地平線通信/金井重さんから…イラク、インド

しんしんと フセイン空港 月の下

空っ風 カメ棺の鳴る ウル王墓

朝霧の チグリス渡る 町も霧

▼2003年10月の地平線通信/287号のフロント

月光を あびてもぐって 宇宙塵

▼2004年12月の地平線通信/300回…人はなぜ旅に出るのか

重さんと 呼ぶ声のあり ホライゾン

▼2005年2月の地平線通信/リビアより

▼リビアより

寒晴れや 紫紺の山かげ 砂漠ゆく

寒あかね 一本の紐となり 消えにけり

初市や ラクダ引く指 ドラム打つ

テント出て 月夜の砂漠に 迷いけり

砂ねむる 半月のぼる 真夜しんしん

冬天に 男らの輪唱 つづきけり

砂にしむ トアレグのうた 星月夜

冬麗や キリンも斑点も 岩絵あり

ワジ砂漠 象の岩絵や 去年今年

冬日向 メドーサの首 ごろごろと

まっすぐに 列柱通り 冬の波

オリーブの 引きうすどでんと 冬日和

▼2006年1月の地平線通信/読むべし!「チベット語になった『坊ちゃん』」

坊ちゃんも百歳ぞなもし冬晴るる

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